2014年11月09日

靴屋のマルチン


トルストイの作品に『靴屋のマルチン』というお話があります



妻や子供に先立たれた靴屋のマルチンは、生きる希望も失いかけてしまいます

周りの人との関わりもだんだん疎ましく、惰性で続ける仕事に支えられて毎日を送っています

ある日、神父さんが置いていった聖書をちらちらと読みはじめました

ある日の夜、夢の中に現れたキリストがマルチンにこう言いました

「明日、おまえのところに行くから、窓の外をよく見てご覧」


次の日、マルチンは仕事をしながら窓の外の様子に気をとめます

外には寒そうに雪かきをしているおじいさん・・マルチンはそのおじいさんを家に迎え入れてお茶をご馳走します


今度は赤ちゃんを抱えた貧しい姿のお母さんに目がとまります

マルチンはその親子を家に迎え、ショールをあげました


今度はおばあさんのカゴから一人の少年がリンゴを奪っていくのが見えました

マルチンは少年といっしょにおばあさんに謝りました


そうして一日が終りましたが、とうとうマルチンが期待していたキリストは現れません

「やっぱり、あれは夢だったのか・・・」
とがっかりしているマルチンに、キリストが現れて言いました


「マルチン、今日お前のところに行ったが、わかったか?」


そう言い終わると、キリストは、姿は雪かきの老人・貧しい親子・リンゴを盗んだ少年の姿に次々と変わりました




とてもキリスト教的なお話しですが、なにか心が温まるような・・

マルチンの行いがとても純粋で心に沁みます

追い求めていた大切なものは、実は身近にいつもあった・・
幾つになっても素直に気づくことが大事ですね

クリスマスの時期が近づくと思い出すお話しです







posted by hide at 09:24 | Comment(0) | ■ 本・読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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