2015年09月03日

異人たちとの夏


母親は平成元年のクリスマスに近い冬、そして父親は3.11の年の7月に他界した。

私の気持ちの問題なのかどうか解らないが、未だに背後に両親の存在を感じることがある。そして時々両親の部屋からか物音が聞こえる。

それは私としては特別なことではなく、日常のひとつとして捉えている。
むしろそうして両親の存在が確認できると思うと、何だか嬉しい想いもあるのです。

今年も秋が見えてきた夕暮れになると思いだす「異人たちとの夏」

もうこの世には存在しない人達への想いを、優しさと、懐かしさと、哀しさと、異常さ、それがもう他人事ではないような気がするのです。

ストーリー・・
ある日、脚本家の原田は幼い頃に住んでいた浅草で、彼が子どものときに交通事故死した両親に再開する。原田は死に別れた両親が懐かしさのあまり、少年だった頃のように両親の元へ通いはじめた・・
同時期に同じマンションに住む桂という女性にも原田は出会う。不思議な女性だと感じながら彼女と愛し合うようになった。
しかし二つの出会いと共に、原田の身体はみるみる衰弱していく・・

人間と幽霊の愛と感情を、豊かに、そして何とも不思議な感覚の山田太一氏の小説。
この世のものではない異人たちの愛によって、現実社会へと更正してゆく主人公・・不覚にもちょっとホロッときてしまった。

「異人たちとの夏」山田太一・著 山本周五郎賞受賞作品

確か映画を観て、その後小説を読んだような気がする・・

http://www.youtube.com/watch?v=MozFUrhGz5s









posted by hide at 20:02 | Comment(0) | ■ 本・読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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