2015年10月11日

誰のためのデザイン?


例えば飛行機が事故を起こせば「パイロットの操縦ミスが原因」と言われ、原子力発電所に重大な問題が起これば「原因は人災」とマスコミで騒がれ、原因は人災、機能を上手く操れなかった人間に原因があると・・・
確かに原因はそうかもしれないし、管理体制や教育体制が不十分なのかもしれません。

しかしこの種の事故を分析してみると、実はデザインというものの本質が見えてくる場合が多い・・

デザインとは何?と問われたとき、考え方それぞれですが、答えのひとつがここにあります。
デザインに関わっている方、目指している方・・ちょっと厚い本ですが、時間を割いても一読することをお薦めします。

人間は間違いを犯すもの・・それを素直に認め、デザイン(設計)の力でそのミスをできるだけ少なくしてゆく。
もちろん機能が優先なのは間違いないのですが、さらにその機能を確実に、ミス無く操作・使用してもらうためにはどうすれば良いのかを考える。
心理学や人間工学、その他のファクターを総合的に考慮、判断して造り上げて行く・・

デザインは美しいフォルムや色彩、スタイリング・・それも必要なことではあるが、それだけではない。ユーザーと向き合い、操作性や機能性を満たして初めてデザインだと言える。

どんなに高度な機能を持った機器であっても、主役はユーザー(人間)だということを決して忘れてはいけないのです。

ドナルド・ノーマン著「誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論」新曜社認知科学選書






posted by hide at 19:26 | Comment(0) | ■ デザイン・モノづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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